さて、TOEICを初めて受験する方のためにTOEICがどのようなものなのか少し紹介しましょう。

 

TOEIC(R)テスト(TOEIC)
概要
英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト。世界約60ヶ国で実施。企業・学校等での団体受験者も多く、約2,200の団体が採用。
実施時期
年8回(1、3、5、6、7、9、10、11月)
受験料
6,615円(税込み)
試験会場
全国77都市で実施

問題構成
リスニング:100問(45分)
リーディング:100問(うち、文法・語法問題が60問、長文読解問題が40問、75分)
所要時間
120分
受験者数
国内:132万6,000人(2002年度)
世界:約340万人(年間)
活用できる場所 企業:新入社員の英語能力測定、海外出張や駐在の基準、昇進・昇格の要件。

連絡先 (財)国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEIC運営委員会 東京業務センター
〒100-0014
東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル
TEL: 03-3581-4701

 

となっています。

TOEICとTOFELの違い

 

TOEICという試験とTOEFLという試験があることをご存じこのですよね?
でも、この2つ、一体何が違うのか理解していますか?
両試験とも、々アメリカの非営利団体が開発していることから、「同じような試験」と思われがちですが、この2つ、全く違うんです。
さて、その違いを説明していきましょう。

TOEICの正式名称はTest of English for International Communicationです。これは英語を使ってどのくらいコミュニケーションが取れるのかどうか、ということを図る試験になります。
一方で、TOEFL試験は正式には、Test of English as a Foreign Languageと言います。これは受験者が英語圏の大学/大学院に入学して学業を修めるだけの英語力があるかどうかを目的としている試験です。

目的が学業に特化される分、TOEFLは万人向けとは言えません。受験者のほとんどは普通英語圏の大学、大学院に留学を希望している人になります。
その分TOEICとは、一般向けであり、国内企業が多く採用している試験となっています。

明白なのは問題構成になります。

 

TOEICの問題構成
リスニング 100問 45分
グラマー 60問 リーディングと合わせて75分
リーディング 40問 グラマーと合わせて75分
計 200問 2時間

 

TOEFLの問題構成
リスニング 30~49問 40~60分
グラマー 20~25問 15~20分
リーディング 44~55問 70~90分
ライティング 1問 30分
計 95~130問 約3時間半~4時間

 

問題構成も違うので当然対策も違ってきます。リスニングが半分を占めるTOEICでは、リスニング対策に力を入れることが大変重要になってきます。また、TOEFLはリスニング、リーディング、グラマー・セクションというTOEICと共通の3セクションに加え、ライティング・セクションがあります。 TOEICに加えTOEFLも受験しようという方は、読解・文法などの受身の英語力だけでなく、英語を発信する能力をも鍛えなくてはならないのです。余談ですが、翻訳業者など、英語を仕事とする場合、TOEICやTOEFLの点数も相当ハイレベルなものが求められます。とある名古屋の翻訳業者は、TOEIC950点以上の正社員が翻訳すると書いてあります。